ブッダが説く親の大恩十種④乳哺養育の恩
親鸞会で聞いた、親の大恩の話を続けたいと思います。
ブッダが説く親の大恩十種の四番目は「乳哺養育の恩」です。
「乳哺養育の恩」といわれるのは、栄養と愛情いっぱいの母乳を与えて、養い育んで下さるご恩のことです。
ブッダは、『父母恩重経』というお経の中で、次のように説かれています。
「爾来 母の懐を寝処となし、母の膝を遊び場となし、母の乳を食物となし、母の情を生命となす」(父母恩重経)
赤ん坊は、母に抱かれて眠り、母のひざで遊びます。そして母乳を飲ませてもらい、母の愛情を受けて育つのです。
乳児は、消化機能が未発達で、普通の食事は取れませんから、母乳の栄養を得て成長します。生後三カ月で体重は倍になりますが、これもすべて、お母さんからもらった栄養で、すくすくと育つのです。
続けてブッダは、このように教えられます。
「寒きとき服を加うるに母にあらざれば着ず。暑きとき衣を撤るに母にあらざれば脱がず」(父母恩重経)
気温の変化に応じて、衣服を着せたり脱がせたりしてもらって、健康を保っています。
「その初めて生みし時には、母の顔、花の如くなりしに、子を養うこと数年なれば、容すなわち憔悴す」(父母恩重経)
数年の養育で、美しかった容貌も衰えてしまうといわれるほど、子供を育てるのは並大抵のことではありません。特に母乳が足りない時は大変です。人工ミルクは、濃度を成長に合わせて調節するのがなかなか難しいものですが、母乳は最初は薄く、子供が成長するにつれて次第に濃くなっていくそうです。自然の法則の妙でしょう。
こんなご恩のおかげで、私たちは成長できたのです。
Filed under: 未分類 on 2月 9th, 2010 | コメントは受け付けていません。