ブッダ物語●三人の妻(2)

 二千六百年前、三十五歳で無上のさとりを開かれたブッダは、三人の妻を持った男の例え話(『雑阿含経』に説かれている)で、何を教えられたのか。

 まず「金持ち」とは、我々人間のことである。
 第一夫人は肉体、第二夫人は金・銀、財宝、第三夫人は父母、妻子、兄弟、朋友などを例えられたものだ。

 生あるものは必ず死に帰す。臨終には、今まで命にかえて大事に愛し求めてきた三人の妻と別れ、一人、旅立たねばならぬ。後生へ踏み出すその時に、何かあて力になるものがあるだろうか?
 生涯かけて求むべきは何だったのかと、問わずにはいられないのではなだろうか。

 ブッダは、永遠に崩れぬ幸福のあることを、明らかにされ、その絶対の幸福になることこそ、人生の目的だと教えられたのである。

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