ブッダ物語●給孤独長者の述懐(3)

 ブッダ在世中、給孤独という有名な長者がいました。給孤独長者の述懐を聞きましょう。
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 その夜はよく寝つかれず、ウトウトしては何度も目を覚まし、夜明け前にはもう待ち切れずに仏の宿舎へと向かいました。闇の中を歩いていくと、ちょうど昇りくる陽の光を背に、近づいてくる方がありました。ただ人と思えぬ雰囲気を感じ、すぐにブッダであると直感したのです。挨拶もそこそこに仏足を取り、礼拝すると、その方はすべてを知り尽くされたように、私を受け入れてくださいました。そして、こうお教えくださったのです。
「人間の幸、不幸はどのように定まるか。善い行為は幸せを生み、悪い行為は不幸を招く。自分が受けた結果は、すべて自分が生み出したものである。幸せになりたければ、悪を恐れ、光に向かいなさい」

 そして、人間の苦しみの根本原因と、その解決の道は仏の教えにしかないことを諄々と説かれました。

 初めて聞く真実のみ教えにすっかり魅せられた私は、すぐに、
「暗闇の中で一条の光を見いだした思いです。その素晴らしい法を、私の国にもどうかお伝えください」
とお願いすると、世尊は静かにうなずかれました。ブッダをお招きするには、何千もの人が集える大講堂と、お弟子方の滞在できる精舎が必要です。私は釈尊から精舎建立のお許しを受け、喜び一杯で故国、コーサラへ帰ってきたのです。

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