親の恩を説かれたブッダ

ブッダの説かれたお経に『仏説父母恩重経』というお経があります。
このお経では、「父母の恩の重きこと、天の極まり無きが如し」と説かれ、両親から受けたご恩は山よりも高く、海よりも深いのだと教えられています。
親鸞会の講演会で、高森顕徹著『光に向かって123のこころのタネ』という本を見ました。そこに、このような話が書かれていました。

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一年生の児童を集めて先生が、
「親の恩が分かる人ありますか」
と尋ねると、オン鳥・メン鳥のことかと思って、
「親のオンはお父さんです。親のメンはお母さんです」
と得意そうに答えたというゴ時世だが、恩を感ぜざる者は畜生に劣る。
ご恩をありがたく感謝する者は成功し、恩を当然と受け流す者は信用を失い、恩を仇で返す者は身を滅ぼすのである。(『光に向かって123のこころのタネ』より)

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親の恩といっても、学校ではほとんど教えられなくなってしまいました。
日本が第二次大戦で負けるまでは、「忠義」と「孝行」が倫理道徳の規範だったといいます。天皇には「忠義」、親には「孝行」。これを「忠孝」といいます。倫理道徳は「これが善、これは悪」と教えて、だから善いことをしなさい、と勧めるものです。その規範が「忠孝」だったのです。「忠孝」を物差しにして、「これは善、これは悪」と判断されていました。
ところが敗戦後、「忠義」ということが全然、言われなくなりました。それで「孝行」まで、あまり言われなくなりました。「孝行」が倫理道徳の本なんですが、「孝行」まで言われなくなってしまったんです。だから今日、親を大切にしなさいと教える人が、なかなかいません。
ブッダが親の恩を、どのように説かれているか、『父母恩重経』から聞かせて頂きましょう。

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